JiraやConfluenceなどを支えるデザイン基盤とは
Atlassian Design System(正式名称:Atlassian.design)は、Atlassian社が運用する包括的なデザインシステムで、Jira、Confluence、Trelloなど同社の製品群におけるユーザー体験の一貫性を支える基盤です。
デザインと開発プロセスの統一、ブランドとUI体験の整合性を目的に、再利用可能な設計要素とコードを通じた効率的な製品開発を支援します。
1. Foundations(基礎)
カラー、タイポグラフィ、スペーシングなどの設計要素をトークン化し一元管理。
2. Components(コンポーネント群)
ボタン、テーブル、タグなど、UI構築に必要な要素がコーディング済みで提供され、Reactベースで再利用可能。
3. Tools(ツール群)
Figmaライブラリ、Storybook、Lint系プラグインなどが開発や設計の効率を支援。
拡張性:複数製品間でのUI一貫性とスケーラビリティを実現。
効率向上:デザイナーはパーツ再利用、開発者は仕様に基づくコードを再利用可能。
ブランド維持:ガイドラインとデザイントークンにより、統一された見た目と動作を保つ。
ナレッジ共有:決定やスタイルが記録・共有され、情報ロスを防止。
2009年にAUI(Atlassian User Interface)を起点に、2012年にはADG(Atlassian Design Guidelines)を展開。その後、ADG 2/3を経て、2018年以降は現在のAtlassian Design Systemへと発展。
Reactベースのコンポーネントライブラリ「AtlasKit」などを通じて、再利用性と一貫性を強化。現在もスプリント単位で継続的な改善が行われています。
Atlassian Design Systemは、企業内外のUI/UX構築における包括的な基盤です。
一貫性あるデザイン、効率化、ナレッジ共有、ブランド維持といった点で大きな効果をもたらしています。